《予告》4月6日(土)から静岡市美術館で「小 倉 遊 亀 と 院 展 の 画 家 た ち」が開催されます。

明治31年(1898)、岡倉天心によって東京・谷中に設立された日本美術院は、天心没後の大正3年(1914)に再興されました。美術院の展覧会(院展)は一貫して新たな日本画創造の場となり、横山大観、菱田春草、安田靫彦ら個性豊かな画家たちが意欲作を次々と発表しました。彼らの創意工夫の軌跡は、近代日本画の歩みといえましょう。展覧会では近代日本画を代表する日本画家たちの名作が勢揃いします。滋賀県大津市出身の小倉遊亀(1895-2000)は、25歳で安田靫彦に師事、以後院展の先輩たちに感化されつつ研鑽を積み、第二次大戦後、日本の社会も美術も劇的に変化する中で才能を大きく開花させました。俵屋宗達を敬愛する一方でマティスやピカソなど西洋の新しい表現にも目を向け、人物や静物などを題材に、鮮やかな色彩と簡潔な構成のモダンな作品を次々と生み出しました。遊亀は信仰心に厚く、絵を描くことを修行と捉えていました。105歳までひたむきに描き続けたその作品には「花も果実も、人体も、いずれかほとけの姿ならざる」という彼女のメッセージが込められているのです。伝統に学びながらも、時代に合った新しい感覚を備えた彼女の作品は、その明るさと力強さ、気品の高さをもって今日もなお人々を魅了してやみません。
本展は、滋賀県立近代美術館の名品により、小倉遊亀の芸術の精華とそれを育んだ日本美術院の俊英たちの活躍をたどります。 5月26日(日)まで。静岡市美術館では久しぶりの近代日本画展です。詳しくはチラシか静岡市美術館HPをご覧ください。

静岡市美術館HP

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