宇 津 ノ 谷 ト ン ネ ル(明治・大正・昭和)が「 土 木 遺 産 」に 認 定 さ れ ま し た 。

毎年、土木学会が選奨する土木遺産に平成30年度は、宇津ノ谷トンネル(明治・大正・昭和)が認定されました。正式登録名は宇津ノ谷隧道群(明治・大正・昭和)。土木遺産に認定された宇津ノ谷隧道群は、ひとつの峠に明治・大正・昭和の各時代に建設されたトンネルが通行可能な状態で存在していることが評価されました。静岡市内の土木遺産はこのほか、安倍川橋(平成17年選奨)、清水灯台(平成22年選奨)、薩摩土手(平成29年選奨)があります。

明治のトンネル(2000年 国登録有形文化財)
江戸時代、トンネルは、大きい川に掛ける橋同様、造ることを禁じられていましたが、明治に入り、この禁が解かれ、安倍川に橋が架けられ物流が活発になり峠越えの道ではさばききれなくなり明治7年、岡部の杉山喜平氏や丸子の水谷九郎氏等7人が会社を作り、失業した川越人足などを雇いトンネルを掘り始め、2年後の明治9年に完成。費用は2万6517円96銭かかりました。15万人もの人たちがトンネル工事をしました。宇津ノ谷側は青石づくり、岡部側は角材を組み合わせて作ったため、内部は真っ暗で、照明用に50個ものカンテラが必要でした。トンネルはまっすぐにはならず、くの字に曲がったり、段差が出来たりしました。この日本初の有料トンネルは、大人2厘、子供は1厘の通行料でした。明治22年に東海道線が開通するまでの約13年間は、ただ一つの東西の交通路でした。明治32年、カンテラの失火により、内部の骨組みが焼けて、通行できなくなり 明治36年には修復が行なわれ、翌年、赤レンガのトンネルが開通しました。