観光ボランティアガイド 駿府ウエイブ

家康公を祀る久能山東照宮・博物館にて開催されていた『 徳 川 家 康 公 展 』は終了しました。

 

 

 

家康公所用の甲冑3領(金陀美具足、歯朶具足、白檀塗具足)が同時に展観されるのは

今だけ、ここだけ、この機会のみ。

 

2月18日から3月21日までは  国宝『 太刀 銘 真恒 』、

スペイン国王から贈られた家康の『 洋 時 計 』が展示されています。

 

 

 

 

 

㊧ 金陀美具足 (桶狭間の戦いの時、松平元康が着用していたものと伝えられています)

㊥ 歯朶具足 (家康が関ヶ原の合戦に着用し、大坂の陣にも身近に置いて勝利を得たことで吉祥の鎧として尊ばれています。) 

㊨ 白檀塗具足 (金陀美具足の替具足として作られたものであり、金陀美具足と共に、名将所用の当世具足として貴重です。)

 

期間中は家康公所用の甲冑3領(金陀美具足、歯朶具足、白檀塗具足)を全て展示する他、「徳川家康関係資料」として重要文化財として登録されている家康公が晩年使用していたお手回り品、更には家康公所用の刀剣(国宝 太刀 銘 真恒)など、博物館で所蔵している家康公関連の資料を一挙公開されます。

 

 

2月18日から3月21日までは国宝『 太刀 銘 真恒 』が展示されます。刀剣ファン必見です。

 

太刀 銘 真恒 (サネツネ) 刃長89.75 反3.8 平安時代 12世紀 

 2代将軍秀忠が元和3年(1617)12月の久能山東照社(後に東照宮に改称)の正遷宮に寄進した真恒作の太刀である。岡山池田家伝来の名物大包平※の太刀と双璧をなす、大振りの古備前の名刀である。作者の真恒は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活躍した刀工で、遺作は少なく、この太刀によってその名をその名が知られることとなった。

※ 大包平(おおかねひら)は平安時代末期に作られたとされる日本刀(太刀)である。国宝に指定されており、現存する全ての日本刀中の最高傑作として知られている」。

 

 

火縄銃:重要文化財 野田善四郎清尭 

2挺の鉄八角形の角筒火縄銃。慶長17年(1612)と18年(1613)に駿府で製造。 総長は140.5cm/120.5cm。

ともに金具(火鋏・地板等)に4分1(銀と銅の合金である。合金における銀の比率が四分の一である事)、銃床に花梨が使われ、筒元の上面に葵紋、照門下に花門ないし縄目文が各々金象嵌されている。火縄、口薬入、玉入れも遺存。

短い方は2重3重張りに重ねて鍛えた刃鉄(鋼鉄材)を、長い方は舶載の南蛮鉄と、播磨の宍粟鉄を材料としている。

野田善四郎清尭の火縄銃は慶長17年(1612)、出雲大社に奉納されている。

 

 

 

 

スペイン国王から贈られた家康公の『 洋 時 計 』

慶長14年(1609)スペイン属領のフィリピン総督ドン・ロドリゴらがメキシコへの航海中に房総沖で遭難し、家康公がこれを救助し帰国の船を提供しました。それに対する謝礼として、慶長16年(1611)にスペイン国王から贈られた時計で、ゼンマイ式時打ときうち時計としては国内現存最古の時計です。

詳しい説明は画像をクリックしてください。

 

 

3月21日までの久能山東照宮博物館の展示リストはこちら。