観光ボランティアガイド 駿府ウエイブ

駿府城公園歴史カフェ講座「渋沢栄一の一生」の3回目、ゆかりの地を歩こうを一緒に歩いてきました。

駿府城公園ランドマーク共同事業体主催の「いまさら聞けない 渋沢栄一の一生」歴史カフェ講座が①5月21日(渋沢栄一とは何者?)、②6月25日(渋沢栄一と静岡の関係)、③7月23日(渋沢栄一のゆかりの地を歩こう)の3回に渡り、紅葉山庭園茶室にて催行され、駿府ウエイブの会員が講師としてお話ししました。①、②は12~13名の参加で紅葉山庭園茶室での座学の後、お茶と和菓子をいただき終了。ラストの③は前回の話を踏まえたフィールドワークで、梅雨明けの猛暑の中、8名の方が参加され、ウエイブの会員3名でご案内しました。

 

 

 

集合は常磐公園に13時半。暑い中いらした方々も帽子、日傘、水分と万全の態勢です。3つのグループに分かれまず教覚寺へ。栄一の長女、穂積歌子著『はは その落ち葉』の中で「我が家は常慶町の教覚寺と云う寺の客殿を借りて住むことになった。~」と書かれた碑の説明などを・・・。次は向かいにある新門辰五郎ゆかりの常光寺へ。

 

 

教覚寺を南に進み、徳川慶喜が謹慎生活を送った宝台院へ向かいます。途中菊川市の応声教院へ移築された山門の場所と写真を示しながら、宝台院のかつての広大な寺領を確認し、静岡大火(1940)で焼けた本堂(旧国宝建造物)等の焼失を残念がる声が参加者から上がりました。

 

 

渋沢栄一が商法会所を開いた浮月楼へ向かいます。本館の慶喜公歴史コーナーで自転車の話などを聞き、外に出て庭園を一周。樹齢百年以上の春楡の木に目を見張り、舟木一夫の(♪楡の木陰に弾む声~♪)の歌の楡(ニレ)ですよ、の案内に皆納得、笑って同世代の確認をしました。木々が大きく茂り、池の周りで蚊も寄って来ます。虫よけや塗り薬を皆で分け合いながら、街中の異空間を体験しました。

 

 

渋沢栄一が静岡へ来た直後に下宿していた呉服町の川村屋の場所を確認し、市役所横の碑の前で、静岡と命名した向山黄村の話を、徳川昭武に随行したパリでの写真を見ながら渋沢とのつながりを聞きました。

 

 

現在建設中の「歴史博物館」の場所にあった、渋沢栄一が設立の際に寄付をした葵文庫の横を通り、駿府城公園へ入ります。風も強く吹き、堀の水のお陰もあり思ったより涼しく感じ、楽になりました。紅葉山庭園への1時間20分程の行程は急ぎ足でしたが、皆無事に終え安心しました。冷えたほうじ茶を美味しくいただき、アンケートの記入で終わりました。暑い中でしたが、敢えて外歩きを企画してもらい、解説を聞きながら実際の場所を訪れることが出来て良かった、などの感想を聞きました。皆様お疲れさまでした。