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1月8日(金)静岡浅間神社の境内社・少彦名神社にて例祭後、御扉が開き昇殿させていただきました。

1月8日(金)15時から、静岡浅間神社内の少彦名神社にて例祭が開催されました。

例祭後、普段は閉じられている御扉が開き、昇殿させていただきました。

 

少彦名神社は、江戸時代には、静岡浅間神社の境内社のひとつで「神宮寺薬師社」という仏教的な寺院でした。

明治の神仏分離令により、「薬師如来像」とそれを守る「十二神将像」、「日光・月光菩薩像」などの仏像は臨済寺に遷され神社となり、ご祭神は少彦名命で、医薬の神・技芸上達・知恵の神として信仰されています。

 

社殿は嘉永3年(1850)に建てられたもので、他の社殿群同様重要文化財に指定されています。特に少彦名神社は、干支をあしらった十二の蟇股彫刻が有名で、このうち「子」「丑」の彫刻は社殿の内部にあるため、年に一度御扉を開けるこの日、1月8日の例祭日にしか見ることができません。

 

建物の外側は平成30年(2018)3月に保存修理が終了し新しくなりましたが、建物の内部は嘉永3年以来、保存修理の作業は一部を除きされていないそうですが、風雨・日光等に晒されないため、竣工当時の美しさを保っていました。

 

残念ながら社殿内での撮影はできませんでした。社殿正面の蟇股彫刻正面(竹と虎)、向かって左(兔と躑躅)、向かって右(亥と石楠花)はいつでもご覧いただけますので、お詣りの際ご覧ください。

 

静岡浅間神社には江戸時代末期の絢爛豪華な木造建造物群が26棟も残っており、数多くの花鳥霊獣の彫刻類は繊細を極めています。昨年12月1日に改修を終えたばかりの楼門をはじめ、静岡市内に残る数少ない江戸時代の木造建造物と彫刻類を是非ご覧ください。

 

 

蟇股彫刻・正面(竹と虎)

 

蟇股彫刻・左(兔と躑躅)

 

蟇股彫刻・右(亥と石楠花)