~若冲への憧れ~「 生誕140年記念 石崎光瑤 」静岡県立美術館において3月23日(日)まで開催中。
まばゆいばかりに輝く絇爛な花鳥画。若冲に憧れた「石崎光瑤」初めての展覧会です。
明治から昭和初期に京都で活躍した石崎光瑤(1884 –1947)が切り開いた豊麗な色彩溢れる独自の世界です。
富山に生まれた光瑤は、江戸琳派の山本光一に学んだのち、京都に出て竹内栖鳳に入門。
大正5年(1916)にインドを訪れて熱帯の風物に魅せられたのを機に、絢爛、濃密な花鳥画の世界を確立しました。
狩野派の障壁画など日本の古画にも真摯に学びましたが、特に、大正末期というごく早い時期に伊藤若冲に注目し、若冲再評価の先駆けになった点は重要です。
花と鳥の理想郷を目指して探求を続けた光瑤。その画業を北陸、京都以外で開催する初めての展覧会です。
石崎光瑤が伊藤若冲に憧れていたことにちなみ、《樹花鳥獣図屏風》を収蔵品展にて特別展示されます。