静岡市葵区・藁科奥にある「高山・市民の森」への誘い
「高山・市民の森」は、藁科川と安倍川の間にある森林を開発して造られた自然環境などを学ぶ市民のための森である。
その中心施設が上記写真の「森の恵」であり、学習コーナーや展示室などが併設され、夏は心地よい涼風が入り、冬は暖炉で温まることができる。森の中の池や草原では、観察や遊びや散策などをしてくつろげるし、山道を登ると山頂717m近くには「星の展望台」があり市街地の眺望が楽しめる。
最近の「高山・市民の森」に関する話題の一つがアサギマダラのことである。アサギマダラが話題になるのは、秋のことが多いかも知れない。秋、南西諸島や台湾方面へ南下する途中に羽根を休めるからでしょうか。春から夏にかけて逆コースで移動もしている。
今月(5月)中旬に、「高山・市民の森」でもアサギマダラが飛来しているのを確認している。この森には、フジバカマだけでなくキジョランもある。フジバカマは、アサギマダラの成虫が蜜を吸う花として知られているが、キジョランは、アサギマダラが卵を産み、幼虫が葉を食べる植物である。不思議なことに、葉の端を食べずに、写真のように葉のなかを丸くくりぬくように食べる。キジョランにはアルカロイドの強い毒があり、毒を取り込むことになる。天敵からの防御でしょうか。
「高山・市民の森」は、自然豊かな森であり、くつろぎの場でもあり遊びや楽しみ場でもある。