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「お浅間さん まるわかり探検隊」実施報告

8月4日(土)、企画ウォーク「お浅間さん まるわかり探検隊」が開催されました。当日は7月以来の暑さの中にもかかわらず、小学生以下の4名を含め77名のお客様がご参加くださいました。当日は浅間神社主催の第55回となる小学生を対象とした緑蔭教室の開校日でもあり、境内は多くの人たちで賑わっていました。

浅間神社の社殿群は徳川幕府の許可を得て、文化元年(1804)より60年の歳月と約10万両の巨費を投じて 再建されたもので、絢爛豪華な建物が26棟も残っており、花鳥霊獣の彫刻類は繊細を極めています。
静岡市内に残る数少ない江戸時代の木造建築物群を後世に遺すため、前回の修理から40年を経て、現在20年 ほどをかけて漆の塗り直しを中心に、金具を始め部材の修理等、改修工事がなされています。大歳御祖神社、少彦名神社の改修工事は終了し、現在は楼門の改修工事を進めています。

 大拝殿の天井画、彫刻など通常は拝観できない箇所を見聞。

         大拝殿内で浅間神社の歴史を神官さんからお聞きしました。

今回は通常ご祈祷を授かる大拝殿の特別参拝と大拝殿内の天井画、彫刻を参加者、ガイド、スタッフ全員で見学、説明を30分ほど宇佐美権禰宜にしていただきました。大拝殿内の天井画、彫刻を初めて見られる方が殆どで「建物も気にもとめず見ていたが、内部にこんな素晴らしい絵画や彫刻があるなんて驚きです。昨年のNHKの番組で見た目覚め猫だけだと思ってました。」と感想を述べられた参加者もいらっしゃいました。

 

大拝殿の特別拝観の後、各班に別れ、神部神社、浅間神社2社同殿の本殿をはじめ、大歳御祖神社、麓山神社、八千戈神社、少彦名神社、玉鉾神社の7社と総門、楼門、回廊などと賎機山古墳をご案内しました。

 本殿参拝

 麓山神社

     舞殿

  八千戈神社

「八千戈神社の二十四考のお話は、いま92歳の母が小学生のころ学校で教えてもらったと言っていました。」「神官さんが仰ってた、総漆塗りの重要文化財が静岡県に36棟もあり、浅間神社に23棟あるとはすごい神社なんだと、思います。屋外博物館ですね。」等々の感想を参加された方々からいただきました。本日も午前中から30度を超す一日でしたが、神官さんはじめガイドの説明に暑さを忘れ、芸術、文化の対象としての神社を楽しみ、事故もなく終了しました。