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『双筆~めいしょ広重×にかほ豊国~』東海道広重美術館で5月26日(日)まで開催中

part1;4月2日(火)~4月29日(月・祝)

part2;5月1日(水)~5月26日(日)

 

「双筆」とは、二人の絵師による合作のことです。嘉永六年(1853)刊の評判記『江戸寿那古細撰記』の浮世絵師番付に「豊国にかほ(似顔)国芳むしや(武者)広重めいしょ(名所)」と紹介された幕末の歌川派を代表する三人の絵師。

本展ではその内の二人、名所風景を得意とした広重と役者・美人画を得意とした三代豊国(国貞)の合作である『雙筆五十三次』と『東都高名會席盡』が二期に分けて展示されています。

『雙筆五十三次』は東海道を題材に広重が宿場風景、三代豊国がその宿場に関係する人物を担当し描いています。

『東都高名會席盡』は江戸の名高い料理屋を題材に広重が料理屋の風物や特徴を、三代豊国が役者の似顔絵で人物を描いています。

それぞれの絵師の得意とするジャンルが一枚の絵に表現されているという面白さがあります。

彼ら独自の浮世絵の鑑賞とはまた違った楽しみ方ができるのではないでしょうか。

 

4月14日(日)、5月5日(日)には、当館学芸員によるギャラリートークも開催されます。

 

「静岡市東海道広重美術館」HPはこちら