「PULCLE(パルクル)」の電動自転車をレンタルして、オクシズの黒俣へ大イチョウを見に行ってみました。
11月の3連休の最終日の23日、天気の良さに誘われて、オクシズの黒俣まで電動自転車をレンタルして行ってみました。上り坂が続くオクシズへはママチャリでは無理なので、電動自転車なら可能かと体験してみることにしました。
最近静岡駅前や市役所などに並んでいるレンタサイクルが気になっていました。借りるのも電動自転車に乗るのも初めてです。
まず、借りる場所をPULCLE(→クリックPULCLE 静岡エリアのシェアサイクリング|HELLO CYCLING)のネットで確認。そしてHELLO CYCLINGのアプリをスマホに入れて、アカウントの登録をします。地図にステーション(自転車の置き場)が出て、クリックすると現在何台可能か検索できます。
その場所に行きました。すると、アプリ通り1台ありました。説明を見ると、予約をした後に借りることが可能なため、その場で予約をすると、30分以内に手続きする案内と、自転車のIDと暗唱番号が表示されます。電源マークを押し、暗証番号を入れると、認証OKと出て、レンタル可能になります。登録したメールに確認メールも届きます。
エスパルスカラーのオレンジ色の自転車には、大きめの籠と3段ギア、二つの端末が付いています。左の端末には充電度合、電動アシストを使用の際のコントローラー(3段階)、ライトの機能が。今回60%の乗りはじめが少し気になりましたが、選択の余地なしの1台でした。案の定すぐに50%に下がりました。できれば充電100%を借りるのがお勧めです、オクシズへ行くのなら。乗る前のタイヤやブレーキなどの点検と共に。
電動アシスト自転車は、こぎ初めと上り坂に威力を発揮します。いつも坂道でスイスイ横を追い越す年配の方々に唖然として後ろ姿を見ていた事を思い出しながら、追い抜く自転車もなく、藁科川沿いを快適に走ります。しかし充電度合が気になり、早く上りを終えたい焦りもありました。途中の山々の美しい様子や木々の色づきを見ながら清沢里の駅でトイレ休憩です。手前の大原にオクシズの駅わらびこもあるので、そこで休憩もできます。いずれも「自転車の駅」の幟があり、自転車用駐輪ラックもあります。こちらには空気入れや簡易修理工具が用意されているそうです。
ここまでは一気に、思ったよりも気持ち良く着きました。目的地は黒俣の大イチョウです。すぐに出発。久能尾で千頭方面と別れ、黒俣川に沿う藤枝黒俣線を進みます。急に道路も狭くなり、山の間の道路は日も当たらず日陰はひんやり寒くなり、道もどんどん上り坂になります。途中には週末のみ営業の「田舎カフェJosuke」と日帰り昼食(そば打ち体験も可)と農家民宿の「黒俣さく兵衛」もあります。電動をマックスにしてきつい上りを進みます。自転車の駅の幟が見えました。ポケットパーク坂野に自転車を置き、見上げる大イチョウを近くで見るため急な坂を徒歩で上ります。
樹高20m、幹周囲8.7m、推定樹齢500年のイチョウは静岡県指定天然記念物です。例年12月初旬が見頃ですが、今年の色づきは少し早めとのことで、地面には落葉した黄色の葉が敷き詰められ、天上の大木の葉の黄色の色が眼前に広がっていました。地元の方のSNSによると、「イチョウの根っこを踏まないように気を付けてください。根元には地元の方が大切にしているお稲荷さんがあります。よかったらそちらもお参りもされてください」と。
お昼の時間も過ぎ、一気に下りを走り、清沢里の駅に戻ります。こぐ必要のない下り坂が、行きの上りの大変さを実感しました。名物の猪肉コロッケ定食ときんつばを美味しく頂きました。
気になっていた充電度合、後は下って静岡市内に戻るのみなので安心ではありましたが、ここで30%になっていました。スマートフォンのアプリを確認すると、現在までのレンタル時間と料金が表示されていました。途中駐車する時は手動で鍵をかけ、暗証番号を画面に入力すると解鍵されます。
帰途、大原あたりで太腿がつり、降りて座り込んでいると、歩いていたご婦人がお二人、大丈夫ですか?と心配そうにわざわざ寄って来てくれました。山登りの下山時にも足がつって、湿布を頂いたことを思い出しました。それを何度も繰り返し、帰り着くのが遅くなってしまいましたが。返却はステーションを予約して、自転車を入れ、返却OKにして鍵を手動でかけます。料金はクレジットカードを登録しましたが、これで大丈夫かと心配でした。しばらくして返却完了メールが届き安心しました。利用時間5時間19分、料金1,000円(15分70円、12時間まで1,000円)、距離44㎞、標高差281mでした。返却時11%の状態でした。使用後の充電はどのようにしているのか気になりました。(→静岡駅北口には電動アシストの充電ポートがかなりの数で用意されていました。コンセントをつなぐようですが、今度チャレンジしてみるつもりです。)
電動アシスト自転車でしたら、行先の選択肢が広がります。レンタサイクルを利用して静岡市の奥深さを体験してみてはいかがでしょうか?