史跡・小島陣屋跡の城郭整備が完了。江戸時代の御殿書院も解体をして陣屋跡内に移築復原されました。
江戸時代の御殿書院も陣屋跡に移転復原されました。
小島陣屋址は、興津から北へ3,5㎞の甲州街道沿いから西へ入ったところにあります。
東西約150m、南北約200mの規模を誇り、西側から南側に石垣を多用した3段の曲輪を形成しています。
宝永元年(1704)に松平信治が陣屋を構えたのが小島藩の始まりで、以後明治元年に上総国に移封になるまでの164年間安倍、有度、庵原30ヶ村を支配する一万石譜代大名として藩政を行っていました。
大手道沿いの高石垣 移築復原された御殿書院
御殿の一部・書院は国道沿いの別の場所に移築されていましたが、このほど陣屋跡内に移築復原されました。
小島陣屋は他の陣屋と異なり、表門が枡形の構えであり高度な工法による石垣等の保存度は全国随一と言われてます。
保存度の高い石垣。
小島藩は城を持つことができない一万石の小藩でしたが、その居所である陣屋は西側から南側にかけて石垣を多用した3段の曲輪を形成しており、大手口は高さ4mに達する石垣が見られるなど、小城郭風を思わせる造りとなっています。
移築復原された御殿書院の内部
静岡市 歴史めぐり まち噺し #27 小島陣屋跡②