新春の暖かな一日、静岡市清水区の古寺・大内観音(霊山寺)に集う小鳥たちと戯れてきました。
新春の暖かな一日、人の手から餌をついばむと聞いて、大内観音へ出掛けました。本堂の前に餌場があり小鳥が自由に行き交います。ヤマガラ、シジュウカラ、メジロなど・・・静かな山間のお寺は、忙しく動いている人にとってもひと時のオアシスです。
この寺の歴史をご存じだろうか・・・・
創建の頃は法相宗でしたが平安時代に真言宗に転じました。ということは行基さんが安倍七観音の千手観世音菩薩を安置したのは法相宗の頃であった・・・静岡の北街道を清水方面に向かい大内観音入口を左折し、集落内の細い道路を進むと大内山の中腹にある駐車場に着きます。そこからは、歩きましょう・・つずら折りを少しづつ登っていくと冬の植物や小鳥が待っています。滝が流れ、モミジが葉っぱを散らし、おおよそ30 分、突然に1516年の建立で国の重要文化財の仁王門が現れます。でも、前かがみの立像は朽ち果ててあまりにも気の毒で声も出ません。何とかする方法はないものか・・・
その仁王門の蟇股が見たことのない形なのです。サナギか山葵か・・・・この時代にも山葵はあったのだ・・・何だと思いますか・・・
山門を抜けると鐘楼と本堂が出てきます。本堂に小鳥たちの餌場がありました。水場があり、ひまわりの種を取りにくるのです。 日向ぼっこしながら小鳥を目で追ってのんびりとした時間を楽しみます。
本堂脇の道は頂上の帆掛け山(通称・一本松・・でも今は枯れています)へのルート、30分くらいで富士山がばっちりの景色が見れます・・・ハイキングは家族連れでも歩けます。
この霊山寺は昔から雨乞観音と言われ、日照り続きで農作物が枯死の恐れがある時に、山上で「祈雨の法」をすると必ず慈雨が降ると言われ村民たちを救った。古い記録はないが、万延元年(1860)明治26年(1893)明治42年(1909)大正2年(1913)4回に亘り、残っているそうだ。
そして北街道に戻り、そのまままっすぐ東名高速をくぐり左折すると小さな川があり、その名も観音沢といい、巴川が合流するところに、「雨乞い」の碑が1本立っています。この「じゅうろんべい」という言葉は意味のない言葉で、「あっかんべー」と同じく歌の文句のつなぎとしてあり、この言葉を唄いながら、水の神様である龍神の幟旗をかかげ、村中を笛や太鼓で賑やかに練り歩き、最後に川の合流地点で幟旗を川に落とし、棒などでつつき、龍神を怒らせ、雨を降らすのだという・・・・面白い・・・ここも是非見て下さい。でも、この文面は鈴鹿峠のパクリでは・・・・と思わせます。
霊山寺(れいざんじ)は静岡県静岡市清水区大内にある真言宗の寺院。山号は鷲峰山。本尊は千手観音。駿河一国三十三観音第21番霊場。伝承によれば天平勝宝元(749)年創建である。 静岡県指定有形文化財.