静岡サレジオ中学校2年生の社会科見学で、「駿府城」「静岡浅間神社」を案内させていただきました。
梅雨の晴れ間の7月9日(金)、静岡サレジオ中学校の2年生61名を社会科見学の一環で「駿府城コース」と「浅間神社コース」の2コースで、会員8名でガイドさせていただきました。
学校での授業は「戦国時代」に入ったばかりということでしたが、小学校の授業で、江戸時代のことは学習済みですし、今回の社会科見学前に事前学習も実施されたということで、9月以降の学校での授業の予習の機会となりました。
JR静岡駅・竹千代像前広場に集合し、「駿府城コース」「浅間神社コース」の2コースで出発しました。目的のガイドポイントに向かう途中、「西郷・山岡会見の地」、「浮月楼」、「小梳神社」のガイドもさせていただきました。
「駿府城コース」は、今年4月にリニューアルしたばかりの「東御門・巽櫓資料館」に入館いただき、徳川家康が築城した当時の縄張図のジオラマ、青銅製の鯱をはじめ、天守台発掘調査で出土した「金箔瓦」など、今川時代の駿府城、大御所・天下人家康の駿府城について豊富な展示物、資料から学ぶことができたのではないでしょうか?
令和2年まで行われていた「天守台発掘調査現場」では、日本一の大きさの「慶長期の天守台」をご覧いただき、さらにその内部から、平成30年に検出された豊臣秀吉の関与があったのではとされる「天正期の天守台」もご覧いただきました。初めて現場に見えた生徒の方も多く、天下人が関わった二つの天守台があるのには驚かれた様子でした。
「浅間神社コース」は、神部神社・浅間神社・大歳御祖神社の三社を総称して、静岡浅間神社と称され、現在の社殿群は、徳川幕府が総力をあげ文化元年(1804)より60年の歳月を掛け建造されたもので26棟も残っており、各社殿の繊細を極める花鳥霊獣の彫刻類をご覧いただきました。
市内に残る江戸時代の木造建築物群を後世に遺すため、現在20年ほどかけ、漆の塗り直しを中心に改修工事がなされています。大歳御祖神社、少彦名神社、楼門、北回廊の西側半分は既に工事が完了。北回廊の漆塗り工事は最近完成しました。塗り替えられた社殿を見る機会は、40年から50年に一度。いい機会の見学会になったと思います。
途中雨に見舞われましたが、「神社仏閣が好きなので、今日はとても勉強になった。」「下調べをしてきたので、更に良くわかった。」「初めて来たので、興味津々でした。」「二度目なので、ガイドさんの説明で、良く分かった。」「静岡の歴史を知ることでき、勉強になった。」等々、学校での9月の授業が待ち遠しい様子の感想を頂きました。