観光ボランティアガイド 駿府ウエイブ

駿府城周辺を巡るウォークイベント 「 駿 府 ぶ ら ウ ォ ー ク 」 を6月28日(水)開催しました。

 

6月28日(水)、駿府城ラン・アンド・リフレッシュステーション主催の

「駿府ぶらウォーク~家康公も通った~駿府城の東・家康公寄進の清水寺観音堂を訪ねる~」が開催されました。

 

放映中のNHK大河ドラマ「どうする家康」もいよいよ駿府の時代に入ってきます。

ドラマを楽しくご覧いただくためにお申込みいただいた14名のお客様を

駿府ウエイブのガイド4名が、駿府城とそれを取り巻く、東方面の神社仏閣をご案内しました。

 

ラン・アンド・リフレッシュステーションをスタート。草深御門橋を渡り、先宮神社、来迎院、清水山公園・清水寺、

横内御門跡から駿府城に戻るウォークに出発しました。ご案内箇所の一部をご紹介いたします。

 

 

駿府城三ノ丸 草深御門

駿府城三ノ丸にある4つの門の一つ。草深に面した門であることから草深御門と呼ばれていました。江戸時代から堀幅は8間5寸(16m)『駿府城総指図』。現在も変わっていません。

 

水落町

水落町も家康公在城時は家康公を守る旗本の屋敷町でした。江戸時代を通して町名はなく単に「屋敷町」と呼ばれていたようです。

 

先宮神社

由緒 によりますと奈良時代 宝亀9年(778) 49代光仁天皇の創建とされています。古くは足濯(あしすぎ)神社と云われ、足濯(現在の足洗)一円の農業の守護神 保食神を祀っていました。 のち浅間神社の先宮として同神社の祭神 木之花咲耶姫命と大山祇命の二柱の神を合祀し、先宮神社と改称されました。

 

来迎院英長寺

正式名は、大用山来迎院英長寺。本山は京都知恩院。慶長14年(1609)徳川家康公の開基。開山は廓山(かくざん)上人《元亀3年(1532)~寛永2年(1625)》。廓山上人は江戸芝増上寺12世の存央上人の弟子で、才覚と人望が突出されていました。

慶長13年(1608)江戸城で行われた宗論で、他宗派を論破し、家康公は大いに喜ばれ、上人を駿府に伴い、修学の扶助として300石の禄を与えま、翌、慶長14年(1609)、家康公は上人のために駿府城近くに寺院の創建を命じ、自ら敷地を選定され、約1,900坪(6,300㎡)の敷地を造り、8間×7間(185㎡)の本堂を中心に方丈、庫裏などが建てられました。慶長15年(1610)、公の命により仏教講座が開催された。その折、金300両及び米300俵が提供され、12棟の学寮も建立された。この講座の内容のひとつに「天下和順」を題目にするよう家康公がご所望されたという。

 

清水山公園

明治42年(1909)県下第一号の都市公園として開園しました。当初は山の上部分が主体でした。大正5年(1916)静岡の茶業関係者が公園に静岡輸出茶の功労者である大谷嘉兵衛の銅像を建てることを計画。それを知った大谷嘉兵衛は3,000円(現在価値5~9千万円)と、山裾の土地3,810坪(12,573㎡)を買い取って寄付し、公園整備に尽力。大正5年に建てられた銅像は戦中の金属拠出に出され、台座のみ残っていたが、駿府城公園「やすらぎの塔」の台座に転用された。現在、大谷嘉兵衛の胸像があるが、これは台座ともに戦後の再建。

 

音羽山清水

「きよみずさん」として知られるお寺。真言宗の壇林(学問所)であった古地に、永禄2年(1559)今川義元公が8代氏輝公の遺志を受け、朝比奈元長に命じて寺を建立し、京都の清水寺の景色に似ていたことから、山号寺号とも京都と同じ音羽山清水寺と名付けられたと言われる。 (山科言継の日記には1556年11月に清水寺に参詣したとある?)

大御所となって駿府に戻った徳川家康公は慶長16年(1611)観音堂を建立し、千手観音菩薩像などを寄進しました。御本尊の千手観音菩薩は秘仏で33年に一度の開帳。次は2029年となります。

家康公寄進の観音堂と堂内の厨子は安土桃山様式を伝えていて昭和31年(1956)県有形文化財に指定されています。家康公以降もこの寺は徳川家の庇護を受け、文化年間には七堂伽藍を整えていたが、1854年安政の東海大地震で壊滅してしまいました。昭和6年(1931)建築の鉄筋本堂は「日華親善堂」として中国風に建立され、現在、国の登録有形文化財に指定されています。

毎年7月9日に行われるお祭りの花火は、静岡の夏を告げるになっています。

 

横内御門跡

駿府城三ノ丸の北東にある門で、駿府城の通用門として使われていた門です。門前から直進する道は久能山へつながっていた。

 

 

 

最終地は紅葉山庭園。本山抹茶と菓名「ほたる狩り」の和菓子でティータイムをお楽しみいただき、花冷え約3.2km,2時間のウォークの疲れを癒していただきました。

 

参加された方からは、「久々のウォークで疲れましたが、お茶もいただけ楽しく過ごせました。また参加したい。」「生まれて以来静岡に住んでいるが、ガイドさんの説明を聞かないと知らないことだらけ。勉強になりました。」「県内から静岡市に転居してきましたが、静岡の歴史や旧跡についてはほとんど知りませんでした。これからが楽しみです。」「説明していただき街を歩くのは初めてでした。身近なところに歴史ある神社、お寺があり驚きました」等々の感想をいただきました。お疲れさまでした。