麻機遊水地に整備された「 あ さ は た 緑 地 」のハス池でハスの花が見ごろを迎えています。
今日は七夕です。くもり空で星は見えそうにありませんが、麻機遊水地にはハスの花が咲いています。
8月上旬頃までが見ごろです。
インド原産のハスは、古代中国から渡来した多年草です。地下茎は秋に肥大しレンコンとして食用になります。葉は夏に水上に出て、花柄の先に、紅や白の花弁が多数重なった花をつけます。花托はロート状で、孔に果実が入った様子は蜂の巣のようです。麻機遊水地では代表的な植物ですが、現在のように群生しいる景色は昔は見れませんでした。花は早朝に咲き、昼には閉じますので早起きしてお出かけすることをお薦めします。8月上旬頃までがまでが見頃です。
あさはた緑地は「自然とふれあう体験型の都市緑地」をテーマに麻機遊水地第一工区に整備された緑地で、センターハウス、わんぱく広場、観察小屋、体験農園、130台収容の駐車場を備え令和3年4月1日にオープンしました。
普段は市民の憩いの場として、大雨等の災害時は人命と財産を守る遊水地としての役割を果たします。
7月6日(火)
6月27日(日)
6月26日(土)
6月23日(水)
画像提供:グリーンパークあさはた
静岡市の葵区から清水区に流れる巴川周辺は6000年前の縄文時代には、現在より海水面が4~6m高く、清水から麻機に至る奥深い入り江になっていました。
2000年前後前の弥生時代以降には、ほぼ現在の海水面となり、低地が形成されました。江戸時代以降下流域では長尾川、吉田川などの河川から流失した土砂が堆積し、巴川の流れが衰え浅畑沼ができたと言われています。
低地の沼には、渡来する水鳥などにより、水生・湿生植物の種が運ばれ、また水田の造成に伴い、稲に交じり多くの植物が生えるようになりました。
中世の終わりから世の中が安定してくると、人口も増え、この地域でも田んぼが開かれてきましたが、低地のため水はけも悪く、大雨が降れば稲は腐ってしまいました。その状況を克服するため、江戸時代から大規模な巴川の浚渫や流れを変える工事が行われ、特に戦後の食糧増産を目指した土地改良事業により良好な水田となりました。
しかし昭和40年から50年ごろには、高度経済成長と流域の市街化が進み、台風などの大雨による浸水被害が多発するようになりました。昭和49年の「七夕豪雨」は流域の総合治水対策事業へ取り組む契機となりました。
※麻機遊水地は1974年(昭和49年)の七夕豪雨を契機に、巴川の増水時に水位を下げるために造られた河川施設です。
静岡県静岡土木事務所 河川改良課発行