1月15日(水)、静岡浅間神社で「奉射祭(ぶしゃさい)・大的式(おおまとしき)」が行われました。
平安時代の朝廷で行われた神事に倣い古来受け継ぎ来る、静岡浅間神社新春恒例の「奉射祭(ぶしゃさい)・大的式(おおまとしき)」が15日(水)に行われました。今年の除災招福や五穀豊穣を祈願して、神前に射を奉納して厄除けをする神事です。同神社の静岡浅間弓道教場の6名の会員が烏帽子に直垂(ひたたれ)をまとい、約60メートル先の直系1.5メートルの大的をめがけて2本ずつ計12本の矢を放ちました。大的式では、矢が的に当たらなくても、大きな声を掛け合うことで五穀豊穣を祈ることが出来るそうです。張りつめた雰囲気の後で矢が当たると、観覧していた幼稚園児達も可愛い拍手を贈っていました。
この神事は「奉射」と書き(ぶしゃ)と称します。かつて5月と6月に執り行われていた流鏑馬の「騎射」(きしゃ)に対する「歩射」(ぶしゃ)から来ているそうです。馬に乗る「騎射」ではなく、地面に足をつけて神前に矢を射る「歩射」と、射を奉納する意味の「奉射」の二つの意味を含め「奉射」(ぶしゃ)と称しているそうです。京都の伏見稲荷大社の奉射祭は(ほうしゃさい)と呼ばれています。
浅間神社の横にそびえる賤機山に登ると、茶臼山近くに植樹された河津桜の花びらが2,3輪咲き始めていました。暖かい1月が続きます。