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10月19日(土)葵区両替町1丁目にある『 十返舎一九生家跡伝承地碑 』の説明板が新しくなりました。

 

弥次さん喜多さんが主人公の「東海道中膝栗毛」の作者・十返舎一九(1765~1831)は駿府生まれ。

 

2000年に結成された「駿府十返舎一九研究会」は、2024年10月19日(土)、葵区両替町1丁目の『 十返舎一九生家跡伝承地碑 』説明文を新しくしました。

2003年11月に設置されたこれまでの説明文には、一九の父親の名前を「駿府町奉行所同心 重田與八郎鞭助」と記していました。

2022年会員が、駿府町方記録「萬留帳」(正徳5年〈1715〉から駿府町方が150年以上記した資料)に「水道方同心 重田幾八」を見つけました。

それ以前の調査でも、明和2年に作成された「駿府公益」の同心名簿に「幾八」の名がありました。

菩提寺の過去帳にも記載がありましたので、この度「重田幾八」を「十返舎一九」の父親であるとの結論に達し、説明文を新しくされました。

 

来年のNHK大河ドラマは「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺」が放映されます。

東京国立博物館では4月22日から「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」が開催されます。

 

江戸時代の凄腕出版業者である蔦屋重三郎は、歌麿、写楽といった名だたる浮世絵師を世に出しました。

また狂歌師や戯作者と親交を深め、武家や町民、役者、絵師の縦横無尽なネットワークを広げ出版業界に新たな波を打ち出しました。

十返舎一九は江戸に出た数年間、蔦屋重三郎宅に寄宿していました。

 

 

10月19日(十返舎一九に語呂合わせ)の除幕式で挨拶する「駿府十返舎一九研究会」会長 大畑緑郎氏

 

 

10月19日お披露目された改正説明文。

 

 

 

十返舎一九 木像 (丸子宿 丁子屋 所蔵)