12月1日(日)、地球深部探査船「ちきゅう」の2年ぶりの一般公開に参加しました。
2005年7月に完成した地球深部探査船「ちきゅう」(全長210メートル、5万6752トン)は、世界最高の科学掘削能力(海底下7,000m)を持ち、日米欧をはじめ世界各国が参加する国際深海科学掘削計画(IODP)の主力船として、巨大地震の発生メカニズム、生命の起源、地球規模の環境変動の解明、人類未踏のマントルへの到達など、人類の未来を拓く様々なミッションに挑戦している船です。
興津に停泊している縁で、今回、日の出埠頭での見学会にて乗船できました。船の中央にそびえる高さ約120メートルの掘削装置近くでは、形状が異なる掘削刀や「コア」と呼ばれる地質試料を採取する筒状の器具などの説明を受け、その後コアを調査分析する機器が並ぶ研究室や、操舵(そうだ)室も見学しました。母港はJAMSTEC(海洋研究開発機構)がある横須賀になります。採掘した資源等を船内で調べるため、研究施設があります。定員は200名で、研究員は50名ほど、その半数が女性だそうです。ちきゅうで採掘したコアは、高知にあるコア研究所の冷蔵庫に保管されています。掘削は、地面に針でつつくより小さな穴をあけるようなことで、逆に地下にたまったエネルギ―を逃がすことになるので、地震は起こらないそうです。一番遠い航海は2015年のインド沖。最近では2018年10月から紀伊半島沖に出港し、2019年4月1日に清水港に帰港しました。
詳しくはJAMSTECのサイトをご覧ください。