観光ボランティアガイド 駿府ウエイブ

新緑の中「 東 海 道 ・ 宇 津 ノ 谷 峠 ~ 丸 子 宿 を 歩 こ う 」を、5月20日(土)開催しました。

晴天に恵まれた5月20日(土)、「東海道・宇津ノ谷峠から丸子宿を歩こう」が行われました。50人のお客様に、ガイド8人、スタッフ5人が対応し、13時から順次スタートしました。今回は「東海道五十三次 御宿場印 発売を記念」し、しずおか焼津信用金庫様と静清信用金庫様との共催事業として開催しました。

参加された方には「丸子宿の御宿場印」と「丸子宿のお菓子」を参加された方にプレゼントしていただきました。

 

 

 

コースは ①坂下地蔵堂・羅径記碑 ②木和田川堰堤群 ③在原業平をはじめとする万葉の歌碑 ④旧東海道 ⑤ひげ題目の碑 ⑥峠の地蔵堂跡 ⑦雁山の墓 ⑧明治のトンネル ⑨お羽織屋 ⑩慶龍寺・延命地蔵・森川許六句碑 ⑪立場・間の宿 ⑫逆川入口 ⑬赤目ヶ谷 ⑭起樹天満宮 ⑮多田元吉顕彰碑

⑯二軒家 ⑰元宿 ⑱丸子川 ⑲高札場 ⑳丁子屋までの高低差約120m、5.6Kmの久しぶりの長丁場でしたが皆さん3時間30分で到着しました。

 

坂下地蔵堂

鼻取地蔵とも呼ばれています。「昔農作業を終えたお百姓が、牛が動かなくなって困っていると一人の子供が現れ、牛の鼻を取って楽々と曳いていきました。目を離したすきに子供の姿が見えなくなってしまいましたが、足跡を辿ると地蔵堂の中に消えていました。」助けてくれたのはこのお地蔵さんだということで、以降このお地蔵さんを「鼻取地蔵」と呼ぶようになったそうです。

 お地蔵さまの縁日では、長さ30センチ程の串に10個の団子を刺した串団子を、10本一組して高杯に立てた「十団子」を供物として地蔵尊の前に供える風習が残っています。

今年は坂下地蔵尊の20年に一度の御開帳の年にあたり8月19日(土)13時30分~20時、20日(日)9時~14時に開催されます。(時間は予定です)

 

 (らけいき ひ) 

「羅」は蔦、「径」は小道を意味します。「蔦の細道」が荒廃し、昔の面影がなくなったことを記した碑で、1828年に駿府の代官・羽倉簡堂が建立しました。

 

 

木和田川

明治43年(1910)の豪雨による山腹崩壊を契機に、県が建設した石造空積砂防堰堤群を見学。形状から「兜堰堤」と呼ばれています。自然景観との馴染みの良さから、平成14年(2002)国の登録有形文化財に登録されました。

 

旧東海道

 

蘿径記碑跡

現在坂下地蔵堂の境内にある羅径記碑は旧東海道のここにありました。

 

   

                                              髭

「南無妙法蓮華経」「為人馬安全」「天下泰平五穀成就」「天保六霜月十三日再興」と刻まれています。

 

 

   旧東海道の宇津ノ谷峠 : 標高162m

 

峠を越えて、静岡市に入ります。

周辺では花ミョウガが見られました。

 

 峠の地蔵堂跡

  峠から宇津ノ谷側に少し下ったところに地蔵堂があり、旅人から信仰されていました。

こちらの地蔵堂を舞台にした、幕末に河竹黙阿弥が書いた歌舞伎の演目「蔦紅葉宇都谷峠(文弥殺し)」という悲しい物語があります。

 

  地蔵堂下の石垣

平成12(2000)の発掘調査で見つかりました。江戸時代の東海道分間延絵図にも石垣が描かれています。

 

宇津ノ谷のまちなみ

 

明治のトンネル

宇津ノ谷峠最初のトンネルです。日本初の有料トンネルです。 

 

御 羽 織 屋

この屋号は、豊臣秀吉から与えられた陣羽織がこの家に伝わることからつけられました。徳川家康や明治天皇も立ち寄られました。

 

 

明治のトンネルが完成し峠を通る人が減り、峠の地蔵堂は慶龍寺に移されました。

こちらに伝わる「十団子」は、直径約一センチの団子を十個ずつ糸で通し、それを9本集めて数珠のような形に吊るしてあります。8月の縁日で売られ今でも宇津ノ谷の集落では、厄除けとして家の玄関先に吊るす風習が残っています。

 

丸子逆川(さかさがわ)一里塚跡付近

 

 (起木天神 おきぎてんじん)

御祭神は菅原道真公です。紅梅が多いことから「赤梅ヶ谷」といわれていましたが、今では「赤目ヶ谷」といわれています。建久年間(1190年頃)源頼朝上洛にあたり、この神社の前を通るとき、梅の大木が道に倒れ人々が困っていましたが、倒れた梅の木が一夜のうちに起き上がりました。以来これを御神木として「起木天神」と命名されたそうです。

 

日本近代茶業之先駆者 多田元吉翁碑

 

高 札 場

幕府や領主が決めた法度や掟書などを木の板札に書き、人目のひくように高く掲げておく場所です。高さは約34mありました。

 

丁子屋

慶長元年(1596年)創業、400年以上の歴史あるとろろ汁の老舗です。

ウォークでは丁子屋の茅葺き屋根や庭にある芭蕉、十返舎一九の句碑などを見学しました。店内には資料館があり、江戸時代に実際に使われた旅人たちの道具や、丸子宿にちなんだ芭蕉翁、十返舎一九、歌川広重の作品等が展示されています。

 

 

東京からのご夫婦、横浜からの女性、島田市の女性、新社会人で静岡へ来たばかりの男性二人連れ、初めての宇津ノ谷に来られた方が殆どでした。参加された方々からは、「父がよく来ていた宇津ノ谷がこんなに素晴らしいところだったんと気が付きました。」「車で通り過ぎてしまう国道も歩きながら説明を聞くと新しい発見があることに気が付きました。」「新緑を眼で楽しめ、丸子川のせせらぎも聞くことができ大満足でした。」「全行程歩けるか心配でしたがガイドの方の説明を聞き、少人数のグループで和気藹々楽しくゴールに到着することができました。」「機会があれば参加したいと思います。」等の感想を頂きました。