駿府城公園にある「家康公お手植えのミカン」
駿府城公園には「家康公お手植えのミカン」があります。おおよそ400年余り前に紀州(現在の和歌山県)から献上されたこのミカンは、由緒あるミカンであることから県指定天然記念物です。
この「家康公お手植えのミカン」は、日本で現在食べられている温州ミカンとは異なり次のような特徴があります。香りが強く、大きさが小ぶり、甘さは控えめ、種が多いことなどです。説明板によると、「このミカンは当方の方言でホンミカンといわれ、鎌倉時代に中国から入った紀州ミカンの一種」と表示されています。
写真のように、家康公銅像近くに植えられていていますが、銅像は目立ちますがこのミカンはその銅像よりも面積を取っているにもかかわらず目立ちません。たぶん公園の中にある植物などに溶け込んでいるからだと思います。このミカンの開花時期は5月頃でして、果実は現在ようやく写真の大きさに生長しています。このお手植えのミカンの収穫は毎年12月上旬です。限定ではありますが配布も行われています。