「駿府ぶら歩きマップ」片手のまち歩き「2024年 府中の旅」が開催されました。
12月21日(土)「駿府城公園ランドマーク共同事業体」主催「2024年 府中の旅」が開催されました。「駿府ぶら歩きマップ」を見ながら、駿府城二ノ丸坤櫓をスタートし、天守台発掘現場見学後、北門を出て駿府城の武家屋敷地と町人の町を廻り、大手門から東御門にゴールする約3.5kのコースです。参加者は7名、駿府ウエイブガイド3名がご案内しました。
9:00坤櫓を出発、「坤櫓」は駿府城の二ノ丸の南西の方角に位置する櫓です。伝統的な木造建築工法を用いて可能な限り忠実に作業を行い、平成26年に復元されました。お天気の良い日には富士山が見れるおすすめスポットです。
こちらは「天守台発掘調査現場」です。駿府城本丸の北西に位置しています。天守台というのは天守が建つ台のことです。 平成28年(2016)から令和3年(2021)まで6年間をかけ発掘調査が行われました。調査の結果、徳川家康が大御所時代に築いた慶長期天守台と、家康が40代のときに築いた天正期天守台の石垣が確認されました。また井戸の跡や、金箔瓦の破片のほか、今川時代の遺構や遺物も見つかりました。
大御所時代の「徳川家康公像」です。家康公の趣味は鷹狩で、生涯1,000回以上行ったそうです。
「北御門」の石垣には、数多くの刻印が残されています。北御門から三ノ丸草深御門を通り武家屋敷町を歩きます。
「三加番稲荷神社」と「鷹乃森二加番稲荷神社 」です。加番屋敷に稲荷神社を祀ったのがはじまりで、幕末に加番は廃止されましたが、稲荷神社は地元の鎮守として残りました。加番とは江戸幕府の職役で、城外警備を行なっていました。加番が置かれたのは駿府と大阪だけです。
浅間通り商店街にある「山田長政像」です。ここ駿府馬場町の出身と言われています。江戸時代はじめ、駿府商人の朱印船でシャム(現在のタイ)に渡り活躍しました。
町人の町を進みます。
茶町は400年の歴史を持つ日本茶の中心で、江戸初期に茶商が集められたことに始まります。現在でも茶業関係企業が集まっています。
金座町は金貨を鋳造する駿府金座があったところです。
「十返舎一九生家跡」です。一九は駿府町奉行所の同心重田氏の子として生ました。父の後を継いで駿府町奉行所に勤めましたが、弟に職を譲り江戸へ。その後大坂で役人の仕事をしつつ浄瑠璃本を書き上げ、寛政6年(1794年)再び江戸へ移ってからは、蔦屋重三郎のもとで黄表紙や洒落本を発表しました。そして享和2年(1802年)弥次さん喜多さんで有名な「東海道中膝栗毛」が出版され、連載は約20年間続きました。
「駿府銀座」発祥の地です。慶長11年(1606)徳川家康公が駿府城に入った際、銀貨鋳造所が設置されました。「両替町」の由来は銀地金と銀貨を引き換えていたことからきています。後に金貨と銀貨の両替も行うようになりました。両替町通りには両替商が集まっていました。
「高札場」です。幕府の禁制や、お触れを庶民に知らせるため、各地域の要所に立てられた掲示板です。
駿府城三ノ丸堀沿いに「教導石」があります。教導石は市指定有形文化財です。明治19年(1886)建立、碑の文字は山岡鉄太郎(鉄舟)、市内の明治時代の数少ない歴史遺産の一つです。向かって右側の「訪ル方」に、相談事や、尋ねたいこと、また苦情などを貼り付けておき、向かって左側の「教ル方」に、質問について知っている人や、心ある人が答えを寄せるというものです。
「駿府城三ノ丸大手門」です。正面玄関にあたる最初の門で、身分の高い人が出入りしていました。
「巽櫓」が見えてきました。駿府城二ノ丸東南にある櫓で、平成元年(1989)、静岡市市制 100 周年記念事業のひとつとして復元されました。全国にある城の櫓建築でもほかに例の少ないL字型の平面をもち、駿府城の櫓の中でも防御に優れた櫓でした。
11:50ゴールの東御門に到着。「東御門」は平成8年(1996)、日本古来の伝統工法にのっとって復元され、駿府城の一生がわかる資料館として公開されています。
駿府の町歩き便利MAP「駿府ぶら歩きMAP」は駿府城公園 東御門券売所にてご希望の方に配布しております。
参加された方々の声
「何も知らなかったと思いました。友人に教えてあげられそうなことをたくさん教えていただき有難かった です。」
「長年静岡にいますが、知らなかったことが沢山ありました。勉強になりました。」
「城下の知らない所を教えてもらい、良かったです。」
「まだまだ知らないことが沢山あると感じた。ガイドさんの説明も分かりやすく、とてもたのしかったです。 また参加したいと思いました。」
「いろいろな細かいことがわかって勉強になりました。」
「静岡のこと知らない事が多くてびっくり。また参加したいです。」
「普段見つけられない場所、史跡を見ることができた。」
参加された皆さん、ガイドの方お疲れさまでした。