「流行の仕掛人~蔦屋重三郎と版元の仕事~」静岡市東海道広重美術館で9月15日(月・祝)まで開催中。
NHK大河ドラマ『べらぼう』では、蔦屋重三郎の耕書堂は事業拡大に伴い、いよいよ日本橋通油町に進出しました。
日本橋周辺は江戸の商業の中心地でしたが、その中でも特に通油町一帯は有名な版元が軒を連ねて賑わっていたそうです。
蔦屋重三郎はそこでライバルと競い合いながら、江戸のナンバー1の版元を目指していきます。
今回はその版元にスポットを当てた企画展が開催されています。
版元は、浮世絵の企画・制作・販売を統括した出版社であり、プロデューサーでもあります。
大展示室では、蔦屋重三郎をはじめ、広重作品を手掛けた版元たちを紹介。また、作品からわかる版元たちが仕掛ける工夫や版画ならではの特徴が紹介されています。
小展示場では、京都で明治時代から続く芸艸堂(うんそうどう)の協力により特別展示が行われています。
芸艸堂は創業当初から木版画を手掛け、現在においても木版本の出版を続け、次の世代に遺す出版物の刊行にこだわっています。
岩崎館長よる講演会、学芸員によるギャラリートーク、浮世絵版画の実演や体験などのワークショップも行われます。
〈各会期で絵画作品は全点展示入替〉
part1 7月15日(火)~8月11日(月・祝)
part2 8月13日(水)~9月15日(月・祝)
静岡市歴史博物館「十返舎一九と蔦屋重三郎」開催中。HPはこちら。