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今川義元公の法要

5月19日は今川義元公の命日であり、今川廟のある静岡市葵区の臨済寺で法要が執り行われた。午前10時に太鼓や鉦の音とともに始まった。

 先ず、来賓の静岡大学名誉教授 小和田哲男先生からは、年々今川関係の出版物が増えてきたのはその関心の高さの表れであると挨拶があった。そして、商工会議所会頭の岸田裕之会頭などからは、義元公は威厳のある武将としてテレビなどにも登場するようになり、静岡駅前に義元公の銅像が建立され注目されているとの挨拶があった。いずれの来賓の方も、2019年の「今川義元公生誕500年祭」のことに触れ、そのことが契機となり、「今川の復権」が実現したとの挨拶があった。引き続いて、臨済寺住職 阿部老師による仏前での法要が営まれた後、代表者による仏前での焼香が行なわれ、それぞれの席で参加者全員による焼香が行なわれた。

 臨済寺のある場所は、義元公の祖母の北川殿が生前住んでいたところである。彼女の死後、そこは善得院になっていた。その善得院は、義元公とその師である太原崇孚(雪斎)と縁のある駿河国富士郡の善得寺の子院となっていた。善得院の址に建てられたのが臨済寺である。当初、臨済寺は今川氏輝公の菩提寺として、家督を継いだ義元公によって建立されている。